SPECIALTY
ケニア/
カリンガ ウェットミル FW
ケニアの伝統的なフレーバーあふれるロット。収穫期の中盤まで樹上で完熟したチェリーの持つ、カシスやグレープのような濃厚でジューシーな甘さが魅力!焙煎度変更も◎
- フルーティー
- スウィート
- まろやか
- -ROAST LEVEL
-
- 10
- 9
- 8
- 7
- 6
- 5
- 4
- 深煎り
- 浅煎り
地区 | キアンブ カウンティ |
---|---|
品種 | SL 28, SL 34, Ruiru 11 |
標高 | 1,840m〜 |
精製 | フリーウォッシュド |
※豆の量は生豆の状態での重量です。焙煎を選択される場合は、焙煎後1~2割ほど減量いたします。
ご注文いただいたコーヒー豆は
発送当日に焙煎しています。
- カッピングコメント
黄桃/プラム/オレンジ/グレープ/カカオ/ブラウンシュガー
北浦和店スタッコメント:
どれもそれぞれ良さがあり非常に迷いました。クリーンな質感に濃厚な甘みと果実感が溶け込んだ⑥が人気でしたが、⑤⑦もおすすめできそうです。
大宮本店スタッフコメント:
明るい果実味が印象的です。
飲みやすさ、厚みのある果実味、長く楽しめる余韻から⑥がおすすめできます。
<農園情報>
Karinga Wet Millは1983年に設立され、5つの村(キマルリ、カリング、ガチュハ、ムガルワ)の約2haの土地で栽培されたコーヒーを精製しています。Karingaは標高1,840mに位置し、火山性赤色土の肥沃な土壌を有しています。年に2度まとまった降雨があり、3~4月には長期的な雨、10~12月には短期的な雨が降り木々に栄養を届けています。このMillの1つの特徴としては、紅茶の栽培地域に建てられているということです。低賃金や政治的な争いなどが影響して作物の収穫量は安定しておらず、またほとんどの生産者はコーヒーより紅茶の栽培に注力している状況でした。しかし現在では、生産者それぞれの収穫に応じて正当な対価を支払うことで、コーヒーの安定した生産量を確保しています。また、この地域の生産者はGitwe Farmers’ Co-operative Society Ltd(Gitwe FCS)という農業組合を形成しており、650の生産者がメンバーとなっています。
<精製プロセス>
収穫されたチェリーは、Wet millに持ち込まれるとすぐに水洗処理が行われます。パルパーを通して果肉除去した後、醗酵槽にて一晩醗酵工程をとります。その後綺麗な水に洗われながら水路を通り、別の醗酵槽へ移し、水に浸けながら再び醗酵工程を取ります。使用する水は、Rwabura川から汲み上げています。醗酵処理後、アフリカンベットにて乾燥工程に入ります。乾燥中はパーチメントを頻繁にかき混ぜることで均一に乾燥させ、この間にハンドピックによる選別も行います。乾燥後のパーチメントは、ドライミルに運ばれるまで保存庫に貯蔵します。より効率的な生産処理のため、パルパーや水の再循環システム、12の保存庫の増設へ投資しました。
<サステナビリティ>
Karinga Wet Millでは汚水問題に対する取り組みは行っていませんでした。しかし環境保全の必要性に応じ、現在では水源地から離れた場所に、生産処理に使用した水を貯めておく穴が5か所に掘られており、そこでのみ使用した水を捨てることで水源の汚染を防いでいます。Gitwe FCSのメンバーはCoffee Reseach Stationという国のコーヒー研究所(以下“CRS”)との提携の元で生産を続けています。生産者はCRSからコーヒーの苗木の提供を受け、CRS発行の規定ガイドラインに沿って栽培をしています。また農林水産省による政策に則り、CRSは定期的に調査委員会を生産地域へ派遣し、現地調査も行っています。調査の中で委員会は除草や木の手入れ、肥料の撒き方、コーヒーパルプや干し草などで土壌(コーヒーの樹の周り)を覆い、土壌の水分の蒸発を防ぎ、バクテリアの繁殖を促す「Mulching / マルチング」などの技術的な指導をしています。調査委員会は上記指導のほか、生産者がとうもろこしなどの他作物を、コーヒーと並行して栽培していないかどうかの確認等も行っています。一方マカダミアナッツの同時栽培は認可されています。またこの地域のコミュニティによって大切に保護されている、在来の樹木が多く植わっているのも特徴です。
<マネジメント>
Karinga Wet MillはマネージャーであるSamwel Mutetiさんと、6人の常勤スタッフでマネジメントしていますが、収穫期には臨時スタッフを雇うこともあります。常勤スタッフは生産者が持ち運んだチェリーの計測や選別作業、また収穫に対する賃金の支払いや不満への対処など、様々な仕事に従事しています。Samwelさん達の技術指導や資金繰り等の支援を通じて、Karingaにおけるコーヒーの生産量、および伝統的なKenyaのジューシーな口当たりや素晴らしいフルーティーなフレーバーが確保されています。
浅煎りから深煎りまで、幅広く楽しめる今回のロット!カシスやグレープを思わせる濃厚な果汁感が魅力!しっかりとした甘さから飲み応えを感じます。焙煎度を深くしていくとブラッドオレンジやチョコレートのようなコクも楽しめるので、ぜひお好みで選んでいただきお楽しみください。