ホンジュラス／
ピエドゥラス　アマリーヤス農園　パカス　FW

＜農園情報＞

中央アメリカ-グアテマラ・エルサルバドル・ニカラグアに隣接するホンジュラス。 その地理的条件から、コーヒーの個性も各国の良い所を集約したユニークな風味があります。

農園主のマリオ氏の父親ダニエルモレノ氏は50年以上このエルセドラルの地でコーヒー生産をしてきました。マリオ氏はその父の背中を見ながら農園を手伝ってきました。マリオ氏は結婚したのち妻と一緒に野菜を生産しました。しかしそのビジネスはうまくいかず、家庭内での消費に終わってしまいました。2004年になると父から小さなコーヒー農園を引き継ぎましたが、経済的困窮により米国への出稼ぎを余儀なくされました。マリオ氏が出稼ぎに出ている間、農園は妻と彼の兄弟の手によって運営されてきました。2009年に帰国したのち2017年までに少しずつ小さな農地を購入して農園を拡大していきました。その中に同農園がありました。2010年に長兄ミゲル氏のサポートによりサンビセンテ社経由でスペシャルティコーヒーを販売することに成功しました。 それからは収入も安定し、家族の生活も向上しました。

プロセスは完熟のコーヒーチェリーを摘み、その日の午後にパルピングし、パーチメントを24時間発酵槽に入れ、その後きれいな水に数時間付けておきます。 その後屋根付きのアフリカンベッドで20日間乾燥させます。

＜パカス種＞

ホンジュラスで広く生産されるコーヒーの品種のひとつです。エルサルバドルでブルボン種の突然変異種として発見されたPacas種は、1970年代にホンジュラスに渡り、様々なエリアでこの種を中心としたコーヒーの生産が盛んに行われるようになり、広く伝わってきました。

中でもサンタ・バルバラエリアの環境で育てられたPacas種には、りんごや梨、ストーンフルーツといった印象が表現されるコーヒーが多く、素晴らしいアイデンティティを発揮します。サンタ・バルバラのコーヒーは、COEでも上位を独占するほどのクオリティです。

クリアですっきり爽やかな明るい酸があり、余韻に残るお砂糖のような甘さが魅力的なロットです。口当たりも良く、滑らかな質感も楽しめるポイントです。焙煎度を１つ深くするとカラメル感が出てきて、全体の調和がとれて飲みやすい印象になるのでおすすめです。