SPECIALTY
ニカラグア/
エル スヤタル農園 カトゥーラ FW
ブエノス・アイレスが所有する10の農園の中でも標高が高く、寒暖差によって生み出された柑橘系の甘さと、チョコやナッツのような香ばしいコクが見事に調和しています!一つ浅くしても◎
- しっかり
- チョコ
- バランス
- -ROAST LEVEL
-
- 10
- 9
- 8
- 7
- 6
- 5
- 4
- 深煎り
- 浅煎り
地区 | Dipilto,Nueva Segovia |
---|---|
品種 | カトゥーラ |
標高 | 1,400m |
精製 | フリーウォッシュド |
※豆の量は生豆の状態での重量です。焙煎を選択される場合は、焙煎後1~2割ほど減量いたします。
ご注文いただいたコーヒー豆は
発送当日に焙煎しています。
- カッピングコメント
オレンジ/カラメル/ローストナッツ/チョコ/グレープフルーツ/グレープ/バランス
コクーンシティ店スタッフコメント:
6,7の口当たりがよく、6は酸味が気になりましたが甘さもあり人気でした。7は温かい時のアフターの甘さが目立っており、7を選びました。
大宮本店スタッフコメント:
どの焙煎も良さがありましたが、あまり深くしすぎない方がとろっととした舌触りやまろやかな印象、美しい柑橘系の印象が残るのではないかと感じました。
<農園情報>
El Suyatalは、Nicaragua北部、Honduras国境に接するNueva Segovia県、Ocotal地区に位置します。農園主であるValladarezFamilyは、現在10の農園を所有しています。10農園の内、El Suyatalは標高が高く、寒暖差によって生み出された柑橘系の酸が印象的な農園です。
(Buenos Aires, El Carmen, Mira Flor, El Naranjo Dipilto,El Naranjo Quilali, Ojode Agua, El Suyatal, La Laguna, San Salvador, Monte Livano)
ここまで管理する農園を拡大してきた背景は、他作物の方が賃金を高く得られたり、コーヒー生産のためのコスト上昇を受け、近年コーヒー栽培を辞めてしまう近隣生産者たちが多くいます。彼らは、土壌調査、栽培環境を確認し、良い土地であれば買い取ることを決断してきました。コーヒーを愛してやまない情熱が彼らの行動を駆り立てています。
ValladarezFamilyは、元々Hondurasに住んでいましたが、約50年程前に内戦がひどくなり、隣国のNicaraguaOcotalに移り住んできました。Dipiltoの中心は土地が高かったので、まだ少ししかコーヒーが植えられていなかったこの土地を買う事にしました。それが彼らの始まり、ブエノス・アイレス農園でした。現在、4代目にあたるLuis Emilio氏、Olman氏の兄弟で農園を管理していますが、彼らのお父さんのLuis Emilio氏も80歳を超えていますが、農園に入ったり、牛の世話をして今もなお働いています。
<サステナビリティ>
ValladarezFamily所有のBuenos Aires農園では恵まれた自然環境を大切にし、自然と共存しながらコーヒー作りを続けることが最も重要だと考えています。農園内には68軒の家があり、農園で働く人々が快適に過ごせるような環境を整えており、行イン・教会・サッカー場・そして子供たちがコンピューターを学べるための部屋も整えられています。
<精製方法>
①収穫期は、完全完熟実のみを摘みとるように、ピッカーに指導しています。そのために、通常のNicaraguaのPickerの平均賃金より高い賃金をこの農園で働くPickerに支払っています。その後、収穫されたチェリーの中に未完熟豆が混ざっていないかもう一度確認し、もし混ざっていたら取り除いてからWetProcessに進めるようにしています。
②摘みとられたチェリーは、農園からトラックで約20分のところにあるWetMill”BeneficioSanCarlos”に運ばれます。一日2回、11時、15時に運んでいます。
③WetMillに到着したチェリーは、タイル張りのチェリー集積槽に入れられます。この集積槽は、出口が”く”の字になっていて、チェリーが勢い良く次の工程に行く事を防いでいます。このWetMillでは、飲み水にもなる自然の湧き水をボンベで運んできて使っています。
④水と一緒にゆっくり送られたチェリーは、まずは水による比重選別が行われます。比重が軽く浮いたチェリー(過熟、Empty、虫食いチェリー)は、Pulpingマシーンには行かず別処理されます。同時に沈んだチェリー(完熟チェリー、未成熟チェリー)は、Pulpingマシーンに進みます。この時、水はチェリーと分けられ、水はPulpingには使われず取って置き、次の工程で使われます。
⑤Pulpingマシーンを通った剥かれたパーチメント(熟度の良いもの)と、剥かれなかったチェリー(熟度の悪いもの)は、チェリーセパレーター(クリバ)の中に入ります。剥かれたパーチメントは、サイズが小さいので、クリバから飛び出し醗酵槽に運ばれます。剥かれなかったチェリーは、クリバの中に入ったままで、別処理に回されます。
⑥醗酵槽に運ばれたパーチメントは、約16~17時間の醗酵工程がとられます。
⑦翌朝、醗酵槽の水は一度抜かれ、新しい水1ℓが醗酵槽に入れられます。その後、水路に運ばれ、塊になっているParchmentをほどくように、木製のヘラを使い優しく洗われます。この水路でも比重選別が行われており、沈んだ重いパーチメントだけが1stlineとして処理されます。浮いたパーチメントは、比重が軽いため密度がつまっていない豆として、別処理に回されます。水路は、ロットごとにきれいに洗って使われています。水路を通過したパーチメントは、汚れた水は一度捨てられ、グリーンのタンクに入れられ、さらにきれいな水で洗われます。
※このWetMillは、エコロジカルな仕組みにできており、彼らは1ポンドのパーチメントを処理するのに、3リットルの最小限の水だけを使うようにしています(③~⑤:2ℓ、⑥~⑦:1ℓ)。また、彼らは水をリサイクルして使っていますが、昨日使った水は今日は使わない、数回リサイクルして使ったものは使わないなどの工夫をしています。
⑧洗われたパーチメントは、ムシラージュの最終的な残り具合をチェックしながら、プラスティックのバッグに詰められ、車で約15分のところにあるDryMill”BeneficioBuenosAires”に運ばれ、乾燥させます。
⑨乾燥中のPatioでは、好ましくないパーチメントや、チェリーが残ったままのパーチメントをピッキングして取り除くようにしています。
⑩パーチメントはロットごとに分けて処理されており、最後はCuppingをして味を確認しています。
⑪船積み前の精選では、ハンドピックを行い、欠点豆などを取り除いています。
ニカラグアらしい綺麗な柑橘の風味が感じられるクリーンカップなコーヒーです。おすすめ焙煎度はやや深煎りに設定しており、ナッツやチョコのようなコクと果実味がうまく調和しています。焙煎を一つ浅くして果実感を堪能するのも◎