エルサルバドル/COE’21 サンタ ジョセフィータ農園
2021年エルサルバドルCOE
2021年の中米並びに南米のCup of Excellenceは、COVID-19の影響により各国の国際審査員を招致し、生産国での国際審査会を行うことが叶いませんでした。その為、昨年に引き続きACEメンバー組織よりGCC(Global Coffee Center)と呼ばれるカッピングの拠点を指定し、各国の拠点にて国際審査員による審査を行いました。各国GCCには、国内審査を通過したロットが集められ、COEの国際審査に沿った形で厳正なカッピング評価が行われました。
エルサルバドルCOEは、13人の国内審査員で国内審査が行われました。国内審査を通過したロットは、各国の審査員へ送られGCC体制で17人の国際審査員の手で審査され、見事に24ロットがCup of Excellenceの栄冠に輝きました。オークションは、8月10日の深夜に執り行われ、パカマラを中心に様々な品種、精製のロットが出品されました。
農園情報>
サンタ・ジョセフィータ農園を営むリマ・ファミリーは、1940年代よりコーヒー生産を営んできた一族です。現オーナーのフェルナンド・リマ氏は、サンタ・ジョセフィータの他にもサンタ・エレナ農園など幾つかの農園を構え、スペシャルティコーヒーの黎明期から品質に根差したコーヒー生産を行い、過去のCup of Excellenceにおいても多くの受賞歴を持つ、エルサルバドルを代表する生産者の1人です。
サンタ・ジョセフィータ農園はアウアチャパン県アタコに位置しており、寒暖差のはっきりとした亜熱帯の気候、火山性の黒土、豊富な湧泉、標高1350mの高地など様々な条件が影響するマイクロクライメットを有します。これに加えてリマ氏の献身的な農園管理によって、素晴らしい風味特性を実現しています。
農園では、ブルボン、カツーラ、パカマラなど様々な品種がインガなどのシェードツリーの下で栽培されており、丁寧に収穫されたコーヒーチェリーは、彼らが所有するロス・バルカネス ミルで伝統的なウォッシュドコーヒーが生産されています。
環境への配慮・小生産者への手助け
リマ氏は、環境や社会的な取り組みにも熱心に取り組んでおり、環境への配慮、生態系の保護は農園当初からのポリシーでもあります。レインフォレストアライアンスやJAS認証への取り組みを始め、農園内の自然保護区画の保全活動や生態系の維持に率先して取り組んでいます。
また、国内2位・1200の農家と取引を行うクスカチャパの理事でもあり、老舗エクスポーターとして小規模生産者のドライプロセスや輸出も担い、多くの生産者の手本となり、彼らの生活を支え、導く事を使命としています。
カップコメント>チェリー/ピーチ/プラム/オレンジ/ハニー/トランスペアレント/ウェルバランス
/ロングアフターテイスト
生産者 | IIpala社(フェルナンド・リマ) |
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エリア | アウアチャパン県アタコ |
標高 | 1,300m |
品種 | ブルボン |
生産処理 | ウォッシュド |

※豆の量は生豆の状態での重量です。焙煎を選択される場合は、焙煎後1~2割ほど減量いたします。